2013年07月24日

母との日々 38


母の病気は一体なんなんだろう。

この急展開はなんなの?

パーキンソン病と結核性胸膜炎と大腿骨頸部骨折。


それぞれに治療して
結核性胸膜炎と骨折は完治している。

なのに
致命傷になるものは何なの?


きっと他に病気があるんだ。
おかしいよ。


4月の娘の誕生日には
一緒に食事に行ったよね。

歩いて行ったよね。


それが今では枯れ木のように
ちょうどテレビで見た拒食症の人のように
骨と皮だけだ。


母の状態が状態だったので
施設は無理となり
先月の末に療養型病院に転院した。

ここでは3ヶ月で強制退院ということも無く
のんびり治療できると喜んでいて
食事もゆっくりながらも自分で食べていた。


それが3日目から熱が出始め
食事もほとんど食べなくなり
今ではほぼ毎日熱が出ている。


前回の病院でも熱が出ていたので
熱そのものにビックリはしなかったが
何が原因の熱なのだろうか。

日増しに弱っていく母。


先週、主治医に呼ばれた。

「会わせてあげたい人がいたら今の内に」と。



初めてお会いした時から好感の持てた主治医だ。
話していても正直さが伝わってくる。


無理な延命はしない。
母の遺言をそのまま伝えた。


先生のそれが一番だと思うとの言葉。


以前読んだ本が頭をよぎる。





読み返してみると
義父の最期の症状がそのまま書かれている。

過剰な点滴で体が溺れている状態になり、
体がむくみ、呼吸も苦しそうで、咳や痰が出ると。

ほんとにそのままだ。

ただ家族としては何もしないより、
点滴一つでも打っていれば不安が少し解消される。

そういうところで患者は最期の最期まで苦しむとも。

知らないとは、そういうことだ。

義父には可哀想なことをしたと思う。

だから、母にはそんな思いはさせないでおこう。


昨夜 母が言った。

「長生きに縁が無かったんやなぁ」と。


長生きして世の中の移り変わりを
見ているのが楽しいと言っていた。


母の残りの日々は
あとどれぐらいあるのだろう。





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Posted by tammy at 10:50 │母の病気